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武田 聖司; 木村 英雄; 松鶴 秀夫
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.257 - 266, 1996/00
放射性廃棄物処分の安全評価に必要な分配係数は、地下水中の放射性核種の溶存状態に影響を受け変動することが考えられる。本研究では、U、Np、Seの分配係数データに対して、岩石と鉱物の種類及び元素の化学形に関する分類を行った。分配係数データはSDBから引用した。岩種と鉱物種による分類では、岩種及び同一岩石内においてKd値に大きな変動が見られた。実験における溶液組成等の情報をもとに、地球化学モデルから3元素の化学形を推定し、溶存化学形と沈澱状態によるKd値の分類を行った。UとNpの結果から、高い分配係数値は沈澱の影響を含む可能性が高いことがわかった。また、Kdは元素の化学形やその電荷の影響を受けることが示唆された。固体試料の種類と核種の化学形を考慮した分類を行うと、分配係数の変動は小さくなることがわかった。
宗像 雅広; 木村 英雄
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.237 - 246, 1996/00
カナダ、AECLチョークリバー研究所のTwin Lakeサイトにおいて行われた地層中でのトレーサー移行実験を解析した。解析では、不均質な帯水層の透水係数場を表現するために相関距離を考慮した地質統計モデルを用いて統計的に相似な透水係数場を作成し、次に、その透水係数場を用いて2次元鉛直断面において地下水流解析を実施し、最後に、ランダムウォーク法によってトレーサーの移動をシミュレートした。計算値と実験値とを比較した結果、相関距離は帯水層の不均質性を表す重要なパラメータであることが判った。また、キャリブレーションの結果、水平方向に5mの相関距離を用いた計算結果が観測井戸における破過曲線、トレーサープルームの時間的な移動を最も良く再現でき、本モデルが不均質な透水係数場を適切に再現できることを確認した。
山澤 弘実; 永井 晴康; 茅野 政道; 林 隆
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.81 - 90, 1996/00
本報告は、森林内小規模拡散実験の解析結果を示すとともに、その結果と大気拡散・乱流のモデル化の現状の関係についてまとめたものである。森林内拡散実験からは、森林内では極めて大きな乱流強度にもかかわらず、プルームの拡がり幅は森林外と同程度であるという特徴が見出された。この結果についてはラグランジュ的乱流統計量を用いて考察を加えた。乱流及び拡散のモデル化については、森林外では乱流クロジャーモデル及び粒子拡散モデル等の手法が確立されているものの、森林内については不十分である。本研究で得られた実験データに対してTaylorの式を用いたパラメタライズを試みた結果、拡がり幅は乱流統計量により合理的に表現できたものの、ばらつきは大きい。
天野 光; 新 麻里子
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.136 - 145, 1996/00
核融合炉関連施設からのトリチウムの大気放出に関して、水蒸気状、ガス状、有機形態のトリチウムの放出が予想される。実験データに基づき、それぞれの化学形で放出されるトリチウムについて植物取り込みの機構の考察とその移行モデル及びパラメータの検証を行った。大気に放出されるトリチウムは、地表に棲息する微生物等によりその化学形を転換する。植物に最も取り込まれ易い化学形は水蒸気状のものであるが、ガス状のものは地表微生物により化学形を水蒸気状に変え、植物に取り込まれる。トリチウム標識メタン等有機形態のトリチウムも植物に取り込まれるがその機構は未だ不明である。植物に取り込まれるトリチウムは、光合成により有機化する。有機化の度合は植物の種や部位により異なり、そのモデル化にはさらに多くの実験が必要である。